
こんばんわ、修理集合の管理人です。今回は鞄の修理の中でも全体的に人気の高い
カバンの「染め直し」修理に関してのコラムとなります。
皆さん鞄修理を行う際に必ずと言っていいほど気になる点は
"修理に掛かる費用"、"修理のクオリティ"等ですよね。
そして修理に掛る費用の相場は一体どれぐらいなのか?
安い高いの基準がイマイチわからない・・・・。
できれば修理に掛かるコストはお安くしたいところですよね。
今回は染め直しに掛かる費用の平均相場や店舗の立地等での料金差違等をご紹介致します。
これから染め直し修理を検討されている方は目安として是非ご参考にしてみてください。

■染め直しに掛かる費用の平均
実は鞄の染め直し修理が「意外と高かった!」という感想を頂く事があります。
修理前に”大体○○○○円くらいで出来るならお願いしようかな”、という意見もよく頂きます。
が、実際修理金額をお伝えすると予想していた金額を上回っていた・・・なんてことも。
基本的に各社染め直し修理に掛かる金額はそのカバンのサイズによって
料金設定が変わってきます。カバンのサイズが大きくなるほど使用する染料の量も増えるので
自ずと修理料金も上がっていきます。
では一体料金の相場はどれぐらいがベターなのか?そこで今回は各社の染め直し料金、
依頼が多い一番大きい「Lサイズ」と呼ばれる染め直し修理料金を比較してみました。
A店 染め直しLサイズ | 33,000円~ |
B店 染め直しLサイズ | 28,000円~ |
C店 染め直しLサイズ | 30,000円~ |
D店 染め直しLサイズ | 23,600円~ |
E店 染め直しLサイズ | 60,000円~ |
※店舗名は控えさせて頂いております。
ちなみにこちらの価格対象は修理集合に掲載されている店舗を元に参考にさせて頂きました。
各社共に平均的なLサイズの染め直し修理の料金相場は2~3万円、というのが表を見てお分かりになるかと思います。
これらは全て”全体染め”と呼ばれる修理の価格です。このコラムではあえて省きますが
一番小さいSサイズの染め直し料金は14,800円、特定部位を染める"部分染め"が10,800円であったりと
S・M・Lによって料金設定が変わります。
A~D社は主に元となる会社から展開しているフランチャイズ店であったり個人で営業されてたりする鞄修理店です。
料金設定が異なる事はもちろん、筆塗り主体やコンプレッサー主体で行うといった修理内容や店舗の立地条件の差もあります。
修理料金は高ければ質が良い、安ければ質が悪い、という訳では決してありませんが
染め直しの掛かる相場帯は平均的に2~3万円を目安に念頭に置いておくのがよいでしょう。
次に気になるE業者に触れてみましょう。↓

■E社の修理額6万円、その理由は?
上記の表ではA社~E社まで各社のカバン染め直し修理に掛かる金額を表にしました。
A社~D社の平均相場帯が2~3万円という中で、ひと際値段が上がったE社の60,000円修理金額。
もちろんこの価格は一部例であり実際のお品物の状態や状況よってお値段は変わるでしょう。
なんでこんなに高いの!?の驚かれるかもしれませんがこれにはちゃんとした理由があります。
E社は某百貨店内に店舗を構えており、60,000円という料金はエルメスのケリータイプのバッグや素材に
オーストリッチ・リザード・クロコダイルといった通常の牛革等とは違い高級レザーが使用されている製品となっております。
かつ筆塗りで職人が時間を掛けて丁寧に作業を行っている為、ひと際修理金額が上がっています。
それだけでそこまで高くなるの?と思われるかもしれませんが、筆を使用した染め直しを行う際に
ムラなく綺麗に仕上げるのは大変高い技術が必要となります。更にオーストリッチやクロコダイルといった
特殊なレザーは通常牛革等とは違い、染め直すのにはまた勝手が違う高い技術が必要となります。
そして商品単価の高いエルメスのケリー・バーキンといった品々を染め直す場合、
万が一商品に損失が合った場合、それなりに高額のリスクを店舗側も負う事となります。
店舗によってはリスクヘッジが取れない為、断られる場合もあるようです。
それらの品質の高い品物を修理として預かる場合は、技術力が高い職人と修理に伴う責任、
信頼できる高いサービス・リスク関係の兼ね合いも含め、必然的に金額も上がってしまいます。
更に百貨店という立地も関係しております。その関係については下記事にて↓
