ミシンで縫う事は出来ない場所も!縫い直しの技術

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こんにちわ、修理集合管理人です。2019年今年も残すところあと半月ちょっとですね。4月の時点では令和だ新年号だなんだと騒いでいたのに気が付けば令和も元年から2年になろうとしている。昨日誕生日が終わりましたが昔は誕生日を迎えるとなればお正月まで長かった気がしてわくわくしてたもんですが、この歳になるともうわくわくどころが1日が早すぎてお正月なんてすぐ終わってしまいます。 来年もバリバリ仕事出来るように頑張りましょう笑

 

さて、過去記事では染め直しや内張替え、リメイクといった大型修理を中心にご紹介していましたが今回はちょっと細かい部分となる「縫い直し」修理についてご紹介したいと思います。

 

 

縫い直しってどんな修理?

文字通りなので皆さんのご想像通りの修理になるとは思いますが笑 鞄自体はハンドルであったり付け根革であったりボタンであったり色んな所にステッチ(糸)で縫い込まれてデザインされています。お察しの通りこの糸がほつれてしまった時に対応するのが縫い直し修理となります。画像例を見てみましょう。

 

 

画像の様に糸がほつれて革と革同士が分離してしまっていますね。これを元に戻すのが縫い直しです。「ってことは結構簡単じゃないの?」と傍目には見えるかもしれませんが実はこの縫い直しにも職人の技術が詰まっている時があるのです。

 

 

ストラップやシンプル構造の場合はミシンを!

上の画像の様にストラップ関係がほつれている場合は基本的にミシンで縫い直す事ができます。ストラップ周りにはミシン針を邪魔する障害物が無いので修理も比較的安く行う事ができます。しかしステッチが縫われているという事はすでに革自体には針の穴が開いているという事です。

 

ミシンが使用できるからと言って無作為に縫い直すのではなく針や針穴の感覚に合わせてミシンを使用していかなければなりません。元々ある針穴を無視して縫い直しをした場合、針穴同士の感覚が短くなって結果的にステッチがうまく縫えなかったり、耐久力が落ちてしまったりと実は単純に見えて意外と気を配らなければならない修理なんです。

 

そしてここからが難しい所です。ステッチは上記の様に革と革を重ね合わせてストラップになっていたり、単純にデザインとして縫い込まれていたりと様々なパターンがあります。

 

 

例を挙げるとすればこちら、革が窓の様にデザインされているオシャレなハンドバッグです。画像ですと少しわかりにくいですが画像中央下のドアの様なデザインになっている革部分のステッチが切れている事がお判りでしょうか?

 

鞄底部付近ともなってくると流石にミシンを入れる事が出来ません。柔らかい素材などであれば鞄をめくり返してミシンを入れる事も不可能ではありませんが、型崩れやシワが付いてしまう原因になってしまうのでやはり無理はできません。

 

この様なケースの場合はもちろんミシンを使わず、職人の手縫いで縫い直しを行っていきます。手作業かつもともと空いている針穴に合わせてステッチを縫い直していくのでとても体力がいる修理なんですよ。

 

 

糸は1種類だけではない?

縫い直しといっても使用されているステッチは鞄によって様々です。上記の緑のかばんは太めの糸に蝋でコーティングされている一般的に使用されている物とは違い耐久性に優れたものです。が、糸の種類によってはミシンで使用できないものであったり、専用の物が使用されていて修理店でもご用意出来ないような糸もございます。

 

上の鞄では染め直しの依頼も同時に入っていた為、まずは染め直しを行った後にステッチの縫い直し修理を行いました。ステッチの色は白っぽいものですが縫い直しを行ってから染め直しを行うと、ステッチ自体に色が写ってしまい、せっかくのステッチのデザイン性が失われてしまうからです。しかし染め直しを先に行ってもやはりステッチへの色移りが起きない可能性は0ではない為なるべく蝋でコーティングされている似た素材のステッチをしようしています。

 

この様に単純に縫い直し、といっても仕上がり後の鞄の事や見た目へのデザインを損なわないような気配り・技術が縫い直し修理には詰まっております。いかがでしょうか?修理集合では縫い直しを行っている修理業者様の掲載もおこなっていますので是非、閲覧してみてください!