鞄の修理価格が一律に出来ない理由

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こんにちわ、修理集合管理人です。 鞄を修理される依頼のお問い合わせで納期や修理金額を知りたい!という内容をよく頂きます。お客様からすると修理金額ってかなり気になる所ですよね。

 

鞄の修理は安くしたい、出来るだけ早く鞄が帰ってきてほしい。もちろん鞄に限らずお気に入りの財布や靴など修理される場合も同じ気持ちになりますよね。管理人はLINE@で鞄の修理金額お見積りを行っているのですが、その際にお伝えする金額は基本的に概算となり正確な金額は職人さんとご相談した上で決定します。

 

ではなぜ鞄の修理金額は一律に出来ないのか?今回はそこに触れてみましょう。

 

染め直しなどは一律でも可能?

まず鞄の染め直しや染め替え・クリーニングといった修理は多少差違はあれど施工内容には決まった手順があります。使用する塗料やご要望にもよりけりですが基本的にこの辺りの修理は工程が決まっているので価格はほぼ一律で決定できます。

 

染め直しや染め替えは傷や汚れ・色褪せといった劣化した鞄の見た目を改善できる上に修理金額も大きく変動しない為、とてもおすすめの修理と言ってもいいでしょう。

 

 

その他の修理について

さあ問題となってくるのはここから。よくある修理依頼としてはハンドルが壊れた、付け根革が壊れた、ファスナーが壊れた、といった細かい部分の修理。これらの修理金額が一律に出来ない理由。

 

鞄のデザインは無数に存在しモノによってはシンプルな物、シンプルに見えても実は構造が複雑な物など様々ございます。他修理店様のホームページを閲覧しても多くは〇〇〇円~といった表記が多いと思います。

 

これは実物の鞄を拝見して、構造手順を踏んでからでないと修理金額が決定出来ないからです。「単純に壊れた部分を取り換えたらいいだけなんじゃないの?」と思われがちですが鞄によっては損傷した部分を交換する為には、ほかの部位を分解してからじゃないと取り付けれない構造になっていたり、一度取り外してしまうと再度取付けが難しかったり、と実は単純に見えてとても難しいんです。

 

これが修理金額を一律に出来ない理由です。上記の様の他の部位を分解しないと取付け出来ない場合は、例に挙げるとステッチを解かなければいけない、しかし解いたステッチは再利用出来ない為新しく縫い直さないといけない。その時に掛かるステッチのコスト等が一定に決めれない為○○○円~といった表記になってしまうのです。

 

場合によっては安くなる?

ただ一律に出来ない分、「最低限○○○円は掛かりますよ」という表記ですが、内容によっては修理価格を安く抑える事も可能な場合がございます。

 

例えば依頼が多いルイヴィトンの付根革が壊れてしまった時の修理。

 

 

この付け根革というのは一度取り外して再度新しい革を鞄に縫い付けるといった作業ですが画像の通り本体に直接縫い付けられていますね?文章では少しわかりづらいと思いますがこの縫い付けているステッチは内袋の更に内側に縫い付けられていて、鞄の内側からは縫い目が見えないように施されています。

 

修理前と同じように内側から縫い目が見えない様に取り付ける場合は、一度内袋を一部取り外して付け根革を縫い付け、その後に内袋を縫い直す。といった手順が本来の内容です。

 

しかしこの内袋を取り外すという1つの工程が実は簡単に見えて結構なひと手間となります。再度取り付ける際にはもともと縫い付けられている穴に沿って元通りにしないといけないからなのです。本来の穴を無視して縫い付けてしまうと耐久力が弱くなったり見栄えも悪くなってしまいます。

 

ではここで修理金額を安くするには? 付根革を取り外す段階では内袋を分解する必要はありません。答えは単純明快。「内袋ごと付け根革を縫い付ける」ということです。

勿論内袋ごと縫い付けるので内側には縫ったステッチが見えてしまう事になりますが「内側だから別にいいかな」とお応えされるお客様が実は多いんです。

この工程だと内袋を分解する工程を省略できるわけですから修理金額自体も数千円ほどお安くすることが可能となります。

 

 

 

 

他の修理でも安く出来る場合がある?

上では付け根革修理が安く出来る方法を一例に上げましたが、損傷部位によったり先に記載したように鞄の構造によって分解手順が全く変わる為、一概に言える事ではありませんがお見積りの段階で工程や施工の方法を工夫したり予め決めている予算をお伝えしたりと店員さんとご相談すると、その内容でお見積りを出してもらえたりすることもありますので場合によってはお安く修理出来る事もあるかもしれませんよ!

 

修理集合では大阪府で鞄修理を営んでいる店舗を多数ご紹介しているので気になるお店があればぜひチェックしてみてくださいね